YouTubeチャンネルの譲渡・売却の方法とは?売却の相場やリスクを知ろう!
- 2023.08.29
- YouTube譲渡

近年、多くの人がYouTubeチャンネルの売買に興味を持っています。YouTubeで収益化するために必要なプログラムであるYouTubeパートナープログラムの参加要件や売買契約の内容などの条件さえクリアしていれば、広告収入やスポンサー収入などのチャンスがあるからでしょう。しかし、アカウントの売買によってチャンネルの所有者が変わる場合、譲渡や売却の方法についてはわかりづらいところが多いです。
本記事では、YouTubeチャンネルの譲渡・売却方法について解説していきます。
YouTubeチャンネルは譲渡・売却できるのか?
YouTubeの規約に抵触する心配はなく、譲渡・売却ができます。
YouTubeの公式ヘルプセンターが発表している内容にYouTubeアカウントの譲渡についての手順が明記されているからです。
- ブランド アカウントでチャンネルの所有者と管理者を変更する
- YouTube チャンネルを別のアカウントに移行する
- チャンネルの所有権を譲渡した後のレポート作成に関する変更
- 所有権譲渡リクエストの解決
譲渡の手順が明記されているため、問題がないことがわかります。そのためYouTube売買が容認されていると考えられます。
ただし、YouTubeの規約変更が行なわれたりすると、譲渡・売却が不可能になる可能性があるため、時々チェックしておきましょう。恒久的に問題がないということではなく、今の規約では問題がないということですので、注意が必要です。
YouTubeチャンネルを売却する方法ってなに?
売却する方法としては、サイト売買のプラットフォームや個人取引、オークション等が挙げられます。特に、サイト売買のプラットフォームを活用して売買を進めるケースが多いです。YouTubeチャンネル以外にも、ウェブサイトやSNSアカウント、アマゾンセラーアカウントなども売買ができます。
初めての方は、「YouTubeチャンネル 売買」と検索をしてみてください。売却先が見つかるはずです。どれにすればよいかわからない方は以下のサイトを参考にしてみてください。売買サービスを詳しく解説してくれています。
参考:2023年版|WEBサイト売買サービス厳選10種を徹底比較!タイプ別おすすめ・アカウント仲介業者一覧
サイト売買のプラットフォームとは?
ウェブサイトやYouTubeチャンネル、Amazonセラーアカウント、SNSアカウント等を売買をする場所です。
サポート体制が整っているプラットフォームのようなイメージがわかりやすいかと思います。
サポート体制とは、仲介業者が第三者として、入出金や契約書作成等などのサポートをしてくれたり、売主様の代わりに買主様と交渉してくれたりします。
そんなサポート体制があるプラットフォームで買い手と売り手がマッチングし、売買を進められるため利用する方は多いと思います。
個人間の取引と比較すると第三者が存在するため、トラブルが起きた時安心できますよね。売却金額の設定も価値を適正に評価しやすくなるため、より理想に近い価格設定をすることができます。
youtubeチャンネルの売却相場はどのくらい?
直近半年〜1年間の平均収益を10〜15ヶ月分程度に乗じた売却金額となっていることが基本となっていることが多いでしょう。しかし、動画の再生数やチャンネル登録者数などによって売買相場は変動するため、「直近半年から1年の収益平均×10~15か月」という金額はあくまでも目安にしてください。
平均収益以外の基準は何があるの?
- 登録者数、視聴回数、広告収入、ジャンル、コンテンツの質など
これらの要素は、チャンネルの将来性や需要を示す指標となります。一般的には、登録者数や視聴回数が多いほど、広告収入も多くなります。また、ジャンルやコンテンツの質も、広告主や視聴者の興味を引くかどうかに関わります。
ただし、これらの要素だけではなく、チャンネルの収益性も重要です。収益性とは、チャンネルがどれだけ利益を生み出しているかということです。収益性が高いほど、売却価格も高くなる傾向があります。
例えば、年間収益が数千万円以上のチャンネルが数千万~数億円以上の査定金額になる可能性があるため、条件がそろえば高額な売却金額になる可能性もあります。しかし、売却金額が低くなってしまうこともあります。主に以下の3つが挙げられます。
- チャンネルの収益性が低い
- 競合の激しい分野
- 法的に問題があるチャンネル
YouTubeチャンネルの仕組みと譲渡の方法とは?
YouTubeチャンネルには2つのアカウントの種類があります。
- 個人アカウントとブランドアカウント
Googleアカウントを持っていれば、どちらかのアカウント種別にはなっているはずです。基本的に、なにも設定をしていなければ、「個人アカウント」のままです。
YouTubeチャンネルの譲渡を行う場合、個人のGoogleアカウントだと、所有権の譲渡ができません。そのため、YouTubeチャンネルの売却検討したら、ブランドアカウントにしておいた方がスムーズです。
Googleのブランドアカウントとは?
YouTube上で独自チャンネルを作成し複数人で
チャンネルを管理できるアカウントです。
YouTubeチャンネルをブランド化することで、ブランドチャンネルの管理者権限も譲渡することが可能になります。要するに、YouTubeチャンネルの譲渡ができるようになるということです。
ブランドアカウント移行方法については、以下のリンクをご参照ください
参照:アカウントの登録と管理>YouTube のブランド アカウントとチャンネルの権限の比較
ここからは「ブランドアカウントでのYouTubeチャンネルの譲渡」について、解説していきます。
①ブランドアカウントでYouTubeにログインする。
上記の1~3を以下で詳しく解説いたします。
- ブランドアカウントでYouTubeにログインした場合、右上のアカウントアイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「設定」を選択すると、アカウント設定画面に移動します。
- アカウント設定画面で「チャンネル管理者」または同様のオプションを左側のサイドバーから選択し、その後「管理者を追加または削除する」をクリック
- ブランドアカウントの詳細画面にアクセスしたら、「ユーザーの権限を管理」というオプションをクリックして、ユーザーの権限を管理する画面に移動します。ここで、各ユーザーに対する適切なアクセス権を設定できます。
②ユーザーを追加する
上記の1~4を以下で詳しく解説いたします。
- Googleアカウントにログインし、Googleサービスのウェブページにアクセスした後、右上のユーザーアイコンをクリックし、表示されるメニューから「アカウントを切り替える」または「アカウントを追加」を選択し、譲渡先のGoogleアカウントのメールアドレスを入力してアカウント切り替えプロセスを開始します。
- 譲渡先のアカウントを選択し、「オーナー」権限を設定し、その後「招待」または「共有」ボタンをクリックして、譲渡プロセスを確定します。これにより、アカウントの完全な管理権限が譲渡されます。
- プロセスが成功すると、譲渡先のGoogleアカウントに「招待中のオーナー」と表示されるはずです。これは、アカウントが正常に招待されていることを示しています。招待は完了しました。
- 招待先のアカウントに、招待に関するメール通知が届きます。譲渡の受け入れまたは承認の手順は、通常、そのメールに記載されています。譲渡を完了するために、招待を受け入れる手順を迅速に実行してください。招待の受け入れが完了すると、アカウントが正式に譲渡されます。
③チャンネルへの招待に応じる
上記の1~4を以下で詳しく解説いたします。
- 譲渡先のGoogleアカウントには、チャンネルオーナー権限の招待メールが届きます。このメールには「招待に応じる」リンクが含まれています。
- メール内の「招待に応じる」リンクをクリックしてください。これにより、オーナーになるアカウントが正しいかどうか確認する画面に移動します。
- アカウントが正しいことを確認したら、「承認」ボタンをクリックします。このアクションにより、オーナー権限が正式に受け入れられます。
- 画面左下に「承認しました」と表示されたら、チャンネルオーナーの権限承認は完了です。
④メインオーナーを譲渡先に変更
上記の1~5を以下で詳しく解説いたします。
- 譲渡先オーナーの権限承認から7日後、譲渡元ブランドアカウントの詳細画面にアクセスします。
- 詳細画面で、「権限を管理」をクリックし、移行先アカウントで「メインオーナー」を選択してください。
- 限設定後、確認画面が表示されたら、「譲渡」をクリックします。
- 譲渡が成功した場合、画面左下に「所有権を移行しました」という表示があるか確認します。
- 最後に、移行先のアカウントが「メインオーナー」であることを確認し、オーナーからメインオーナーへの変更が正式に完了したことを確認します。
⑤譲渡元のオーナー権限を削除
上記の1~4を以下で詳しく解説いたします。
- 最初に、譲渡先のブランドアカウント一覧画面で、移行対象のブランドアカウントをクリックします。
- ブランドアカウントの詳細画面に移動し、「権限を管理」をクリックします。
- 詳細画面で、譲渡元のユーザー名が記載されている右側にある×マークをクリックして、ユーザー名を削除します。
- 削除が成功すると、画面左下に「ユーザーを削除しました」と表示されます。これで、YouTubeチャンネルの譲渡が全て完了したことを確認できます。おめでとうございます!
Google AdSenseは譲渡できるのか?
Google AdSenseのアカウントは利用規約により、譲渡することができません。
そのため、YouTubeチャンネルを譲渡した場合は、買主様側のAdSenseアカウントとチャンネルを紐づける必要があります。この項目では、YouTubeチャンネルとAdSenseアカウントの関連付けを変更する手順を解説していきます。収益に関係する重要な話なので、譲渡中の方もこれから売買する予定の方も注意して読んでください。
YouTube ヘルプ:リンクされている AdSense アカウントを変更するページを元に手順を説明していきます。
- YouTubeチャンネルの譲渡後、買主様はYouTube Studioにログインし、「収益化」のページに移動します
- 「収益化」のページで、「AdSense」セクションにある「変更」を選択します。
- 買主様はログインなどの本人確認を行い、AdSenseにリダイレクトされます。
- 買主様は既存のAdSenseアカウントをリンクするか、新しいAdSenseアカウントを作成するかを選択します。
- 買主様は選択したアカウントが画面上部に表示され、「お客様のウェブサイト」の下にYouTubeチャンネルのURLが表示されることを確認し、「関連付けを承認」を選択します。
- 買主様はリダイレクトされてYouTubeに戻り、収益化の設定を行います。
これでYouTubeチャンネルとGoogle AdSenseの関連付けが変更されます。
関連付けがシステムに反映されるまでに最大で24時間かかることがあります。
YouTubeチャンネルの売買のリスクとは?

YouTubeの利用規約にも現時点(2023年8月)で売買が禁止されていないため、これからもYouTubeチャンネルの売買は盛り上がっていきます。売主様なら高額な売却金額、買主様なら高収益を狙えるかもしれません。その分、リスクは存在します。
登録者数の水増し
登録者数を水増しする外部ツールを使うこともできますが、YouTubeチャンネルを譲渡する際には登録者数が本物かどうかチェックする必要があります。水増しした登録者数はアカウント停止のリスクはありませんが、視聴回数に反映されず、収益化に時間が掛かります。
商用利用
YouTubeでは、自分以外の人が作ったコンテンツを使ってお金を稼ぐことはできません。
これを商用利用と言います。
他人のコンテンツが入った動画や動画そのものをお金に換えることは、YouTubeの利用規約に違反します。違反すると、ペナルティを受ける可能性があります。だから、自分の動画が商用利用になっていないか確かめてみてください。
詳しくは、YouTubeの利用規約をご覧ください。
アカウントの乗っ取り
売買には個人情報やアカウント情報の提供が必要になることがあります。信頼できる買い手と取引できれば問題ありませんが、悪意を持って個人情報を狙う買い手とマッチングしてしまったら、高額で購入したYouTubeチャンネルを乗っ取られてしまう事態に陥る可能性があります。
リスクの高い取引ですので、アカウント情報のやり取りは非常に慎重に行いましょう。また、普段から漏洩しないよう管理することも必須です。
まとめ
この記事では、YouTubeチャンネルの譲渡・売却方法についてご紹介しました。記事の冒頭でも触れましたが、YouTubeチャンネルは今高値で取引されています。売却をお考えの方は、ぜひM&A仲介サービスを利用してみてください。
A8M&Aは、売主の売却手数料が無料です。買い手からオファーが来たら、すぐに直接交渉できます。時間を無駄にせず、効率的に交渉できます。審査は必要ですが、仲介取引のサービスもあります。仲介取引については、以下のコラムをご覧ください。
A8M&Aコラム:サイト売買の仲介サービスとは?利用方法を詳しく解説します。