プラグインを使わないサイトデータ移行方法(WordPressサイト)
- 2023.08.24
- サイト譲渡

プラグインを使ったサイトデータの移行は簡単で誰でもできますが、サーバーやWordPressの環境によってはプラグインが正常に動作しなかったり、移行するデータが大きすぎて使えない場合があります。
この記事では、プラグインが利用できない・プラグインでの移行が失敗してしまう方向けに、WordPressサイトのデータをプラグインを使わずに移行する方法について解説します。
サイト譲渡のステップのうち、この記事の解説は「3.サイトデータの移行」についてになります。
1.サイト譲渡前の事前準備
2.ドメインの移管
3.サイトデータの移行
4.動作確認
5.サーバーの設定変更
6.完了
その他の解説については下記の記事で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
1.WordPressデータのバックアップ(売り手)
FFFTPなどのFTPソフトを使ってサーバーにログインし、対象のデータを全てローカルにダウンロードしてバックアップを取っておきます。
FTPソフトを使うにあたって設定が必要になるので、まずは各レンタルサーバー会社のマニュアルを参考にしてFTPソフトを使える状態にしましょう。
- エックスサーバー / FTPソフトの設定
- ConoHa WING / FTPソフトを設定する
- さくらインターネット / ファイル転送ソフトの一般的な設定
その後、FTPソフトでサーバーに接続し、全てのデータを選択して、デスクトップにフォルダを作ってその中にコピーしたものを保存します。
コピーした後は念のため、サーバー上のデータ数と、ダウンロードしたPC上のデータ数が一致しているかを確認してください。
対象のファイルやフォルダを全て選択し、その上で右クリックをしてプロパティを見ると、ファイル数の合計が表示されます。
2.データベースのバックアップ(売り手)
phpMyAdminを使って、データベース(MySQL)のバックアップを行います。
具体的な手順は以下の通りです。
1.サーバーの管理画面から、phpMyAdminにログイン
2.左のメニューから移行するWordPressで使用しているデータベースをクリック
3.上メニューからエクスポートをクリック
4.SQLファイルをダウンロード
各レンタルサーバー会社のマニュアルも参考にしましょう。phpMyAdminの操作方法はいずれも同じです。
- エックスサーバー / phpMyAdmin
- ConoHa WING / phpMyAdminへのログイン方法
- さくらインターネット / phpMyAdmin:データベースのエクスポート(書き出し)とインポート(読み込み)
- mixhost / 移転するWordPressのMySQLデータベースを他サーバーからダウンロード
3.データとデータベースのファイルを共有(売り手)
WordPressデータとデータベース(MySQL)のファイルを受け渡します。
データの受け渡しには、ファイル転送サービスやクラウドサービスを利用しましょう。
受け渡しが完了した後でも、移行元のサーバー上でサイトデータを削除しないようにしてください。削除するのは、サイト譲渡の作業が完全に終了した後が望ましいです。
もし、削除するのであれば、必ずバックアップは残しておきましょう。
4.サーバーにドメインを登録(買い手)
独自ドメインを利用する場合は、サーバーに対してドメインの設定を追加する必要があります。
設定方法は各管理会社のマニュアルを参考にしてください。
- エックスサーバー / ドメイン設定
- ConoHa WING / サーバーにドメインの設定を追加する
- さくらインターネット / 他社で取得・管理中のドメインの設定方法
なお、この時点ではネームサーバーの設定は変更しません。サイトデータをインポートし、動作確認が完了した後にネームサーバーの設定を変更します。
5.データベースの新規追加(買い手)
移行先のサーバーに新規データベース(MySQL)を追加します。
- エックスサーバー / データベースの作成
- ConoHa WING / データベースを作成する
- さくらインターネット / データベースの作成・追加・削除・パスワード再設定
- mixhost / MySQLデータベースの作成
6.wp-configファイルの書き換え(買い手)
新しく作ったデータベースにWordPressが接続できるように、受け渡しされた移行元のWordPressデータ内にあるwp-configファイルに、作成したデータベースの情報を反映します。
・データベース名
・ユーザーID
・パスワード
・ホスト名
- エックスサーバー / wp-configファイルの書き換え
- さくらインターネット / 【WordPress】ウェブアプリケーションの設定変更
- mixhost / WordPress設定ファイルの編集
7.データベースのインポート(買い手)
新しく作ったデータベース(MySQL)に、サーバーの管理画面からphpMyAdminを使って、移行するデータベースファイルをインポートします。
各レンタルサーバー会社のマニュアルを参考にしましょう。phpMyAdminの操作方法はいずれも同じです。
- エックスサーバー / データベースのインポート
- さくらインターネット / phpMyAdmin:データベースのエクスポート(書き出し)とインポート(読み込み)
- mixhost / MySQLデータベースの移転
8.WordPressデータのインポート(買い手)
FFFTPなどのソフトを使ってサーバーにログインし、対象のデータをインポートします。
- エックスサーバー / サイトデータのアップロード
- さくらインターネット / 【お引越し】Webサイトの移行
- mixhost / WordPressデータのアップロード
インポート完了後は、WordPressにログインしてみて、問題なく利用できるか確認しましょう。
問題なければ、サイトデータの移行はこれで完了となります。
その後の作業は下記の記事で紹介していますので、あわせて参考にしてください。